20130730

●14 - 明日、筆納め致します


7月30日火曜日。
セミの鳴き声が聞こえ、暑い一日でした。

ふと、外を眺めると、一人の男性がこちらをじっと見つめていました。
思わず、「よかったら中でご覧ください」と声をかけ、
中でゆっくり話しながら、完成間近の大絵馬を観ていただきました。

男性は、ガラス越しに見えた大絵馬が何なのか、
気になって足を止めたとのこと。

北信五岳を背景に、人々が御輿を担いで町を練り歩く様子が
生き生きと描かれていて、素晴らしい。
良いものを観させていただいた。

とおっしゃっていました。

また、
普段はこの辺りをよく通るけど、このお宮(千歳の宮)を
お参りしたことはなかったなぁ。
と、手を合わせてお参りしていかれました。

この大絵馬制作を通して、絵馬を制作するだけでなく、
町の方々と会話する中で、
地域とのつながりの重要性を改めて感じました。


本日、背景に描かれていた植物の輪郭線が引かれ、
大絵馬の間仕切りにもなっている“すやり霞”の輪郭も描かれました。


長い道のりを経て、明日、
「千歳の宮」ねがい大絵馬 が完成します。


記:西澤純子

20130728

●13 - いよいよ完成まであと4日


昨日の雷雨から一転、夏晴れとなった長野市。
南千歳公民館の目の前、ちとせ公園では、
噴水の周りに子ども達が集まり、水浴びを楽しむ
可愛らしい笑い声が聞こえてきます。

大絵馬の制作はいよいよ大詰め。
完成まであと4日。

集中した制作が続きます。



記:西澤純子

20130719

●12 - 半被や帯等の模様付け



7月19日金曜日。
今日は心地よい風が吹き、過ごしやすい気温の長野市。

大絵馬の制作現場では、完成予定日まで2週間を切り、
さらに集中した作業が続いています。

現在は、人物ひとりひとりの半被や帯、手ぬぐい等に
小さく細かい模様を描き込む、
気の遠くなるような手仕事が進められています。

大絵馬に描かれている人々の躍動感が増しているように思います。



記:西澤純子


20130716

●メディア情報のお知らせ (6/30 南千歳町公民館報)

 
先日、6月30日発行の 『南千歳町公民館報』 に、
千歳の宮ねがい大絵馬の記事が大きく掲載されました。
 
南千歳町内に配布された館報をご覧になって
足を運んでくださる町の方々もいらっしゃいます。
また、町で声をかけ、激励のお言葉を下さる方もいます。
 
皆さんの温かいお言葉は、しっかり絵師にも届いています。
 
昨年の秋祭りに参加した、実在する人物が描かれている大絵馬、
もしかしたら、ご自分やご家族、知人が描きこまれているかもしれません。
 
先日見学にいらした方は
「あっ!これ、○○ちゃんだ。知らせなきゃ!」
と、嬉しそうに見ていらっしゃいました。
 
 
記:西澤純子
 

20130714

●11 - 人物の色入れ、完了

 
全国的に暑い日々が続いていますが
長野市も30度を超える暑さが続いています。
 
今日は、かつて京都・広島と並んで日本三大祇園祭の一つとして
数えられていたといわれている  「ながの祇園祭 御祭礼屋台巡行」。
町はお祭りの関係者や観客で賑わっていました。

そんな中、大絵馬の制作現場では、今日も丁寧に筆が進められました。

お祭りの合間を縫って様子を見に来て下さる方や、
『ずっと気になっていたんです』と、声をかけて下さった方など、
たくさんの方が見学に来られました。

大絵馬に描かれている人物全員が実在する人だと知ると
驚きの声をあげ、さらにじっくりご覧になっている様子が印象的でした。
来客があると、絵師の尾頭氏の筆にもより一層、力が入るようです。

ついに、人物の色入れが完了しました。
あとは、男神輿、風景を彩り、半被や洋服の細かい模様を描きます。

公開制作は、長野市「南千歳町公民館」にて、7月31日まで。


 記:西澤純子

20130708

●10 - 女神輿に色が入ります


昨日、梅雨明け宣言があり、今日の長野市は朝から晴天。

先月から少しずつ色が重ねられている大絵馬。
落ち着いた黄色のすやり霞、緑色の木々、千歳の宮、
そして人物という順番に色入れが進んでいます。

すでに、描かれている人物の半分以上が彩られました。

今日からいよいよ、女神輿に色が入ります。
完成予定は7月31日。

引き続き公開制作ですので、お近くにお越しの際は
お気軽にお立ち寄りください。

歴史に残る大絵馬の貴重な制作風景を、
より多くの方々に見ていただければ幸いです。



 記:西澤純子